飼料の中で、「水分を全く含まない乾物」のことを
ドライマター(DM)と言いますよね。
(実際には水分を含まない乾物というのは存在しないと言っても良いでしょう。)
牛にはこの乾物量の考え方が非常に重要です。
もしも、給与する乾物量が多いと、牛は餌を残します。
すると、お腹が満たされた牛は、本来摂取しなくてはならないその他の養分を取り込むことが出来なくなるのです。
肉用牛において、乾物量の目安は体重の1.4〜3.0%です。
しかし、自然由来の飼料をあげることが多く、環境要因の影響が大きいため、かなり数値に幅があります。
それを前提として、
体脂肪率が高いほど、乾物摂取量は低下すると言われており、配合飼料の給与量には注意が必要です。
太っているほど、配合飼料が好きな傾向があるということですね。
まとめると、
乾物をたくさん食べている時は「安心」
乾物しか食べない時は「給与方法を見直す」
乾物を食べない時は「配合飼料を制限」
また、乾物(草)そのものを見直すことも必要です。
良い牛は、良い草からと言いますからね。