牛飼い指南書

農業で生産性のある豊かな人生を

子宮への薬物(イソジン)注入

子宮が汚れている時に良くイソジンを使いますよね。

イソジンは抗菌剤であり、非常に高い抗菌作用があります。

 

その強い抗菌作用のイソジンを、人間も手術や喉のうがいなどで使いますよね。

 

特に、喉のうがいや傷の手当てをしたときに、ジンジンするような刺激を感じたことがあると思います。

 

これはイソジンが組織を傷つける作用も併せ持つためです。

これが、悪いのではなく、破壊と治癒は一体でありますから、組織のサイクルを早めるようなイメージです。

 

イソジンの組織破壊による癒着は起こるのでしょうか?

 

実は、イソジンによる癒着は一般的には稀であり、正しい使用方法に従えば発生することは少ないです。

ここでいう正しい使い方とは、特に用量ですね。

 

原液で使うなら50cc

体の負担を考えるならば、5ccを生理食塩水(生理食塩水は多くても良い。子宮内を大きく洗浄したい時などは多め)で薄めたものを使うと良いです。

 

イソジンは基本的には、外部の皮膚や傷口に対して行われるため、内部の臓器に直接適用することはあまりありません。

牛においても、子宮内膜炎の治療に使うと、牛は子宮内がジンジンするのか尻尾をあげたままになったりもします。

 

イソジンは適切な使用方法に従えば効果的な抗菌剤であります。

 

ただし、内部の組織や臓器に使用する場合は、獣医さんに相談してみましょう。