牛飼い指南書

農業で生産性のある豊かな人生を

3度付けの考え方(種付けの話)

どうしても止めたい、或いは、発情が長いといった場合に2度付けをすることがあります。

 

自信がない時もこの方法をすることで、種付けの確率を上げることができます。

 

しかし、発情発見から早めに種付けをして、思ったよりも長く発情が続いてしまった場合、3度付けまですべきかどうか悩みますよね。

 

実はこの場合3度目をつけないのは、場合によっては種付きの確率は下がってしまいます。

 

考え方としては、2度付けの時点で発情発見から12〜18時間経過している場合、通常であれば排卵が起こるタイミングまで精液は子宮内で生存しているはずです。

 

しかし、発情がまだ続いている場合、2度付けの時点の精液の生存が怪しくなります。

 

ですから、3度付けのタイミングの発情だけを切り取って考えるならば、その時点が授精適期となりますので、「3度付けをしない」という判断は正しいとは、言えなくなってしまうのです。

 

このように、発情時点の状況を切り取ることで、追加の種付けが必要かどうかを判断しなければなりません。

 

もちろん、精液ストローの在庫と相談が必要ですけどね。