牛飼い指南書

農業で生産性のある豊かな人生を

Ca(カルシウム)とP(リン)とMgの多給にはご注意を

牛も人間もカルシウム(Ca)って大事ですよね。

それから、P(リン)やMg(マグネシウム)といった要素も大事です。

 

しかしこれらは、必要な要素ではあるのですが、摂取しすぎるとアレになります。

 

そうです、結石(ストルバイト結石)です。

 

結石になる要因としては、カルシウムをたくさん摂取した、というだけではなりません。

 

まず、PとMgが過剰に摂取されると、体内でアンモニアと結びつき、結石になります。

 

主にヌカ類を多給した場合に起こりやすいです。

 

予防としては、尿の成分(pH)を調整するために、塩化アンモニウムを給与するといった方法があります。

 

Caの投与では、尿の成分調整がうまくいかずに、逆に結石を作ってしまう可能性があります。

 

Ca:P=1:1〜7:1になるように調整しましょう。

少なくとも1:1以上が好ましく、これは成長に必要な栄養素が足りなくなるからです。

 

私のオススメは昆布粉末です。

昆布粉末には、たくさんの要素が入っていますので、使いやすいと思っています。

 

ただし、昆布粉末は海洋性の資源なので、栄養素の含有量は多少の変動があるため、突然にたくさん給与するのは良く無いと思います。

 

CaとP、Mgといった主要無機物のコントロールは難しいですが、牛の健康には必須で大切なものですので、今一度、確認を。