「かんてつ」って聞いたことありますか?
牛飼いで、藁(わら)を牛にあげている農家は知ってますよね?
「肝蛭」と書いて「かんてつ」と読みます。
寄生虫ですね。
田んぼに棲息していて、稲に付着しています。
このヒル(蛭)が付着した、稲藁を食べた牛がかんてつに当たると様々な疾病を引き起こします。
正確には、ヒメモノアラガイが中間宿主であり、その卵や個体が付着した稲藁を食べた場合が危険です。
対策としては、ヒメモノアラガイそのものを全て駆除すること。
しかし、これは非常に難しいです。
隣の田んぼも、全て駆除する必要がありますから、現実的な解決策ではありません。
現実的な解決策としては、藁を最低でも3ヶ月以上は乾燥(乾いた場所で保存)することです。
これにより、自然に死滅させるのです。
では、WCSはどうでしょう?
実は、WCSの場合も3ヶ月を目処に給与時期を考えることができます。
というのも、WSCは発酵の過程で3ヶ月程寝かせる為、その過程で問題の個体は死滅するからです。
かんてつの症状としては、痩身や下痢、食欲不振など深刻な場合もあります。
もしも、そういった症状がみられた場合は、点滴や虫下しを早い段階で検討しましょう。